カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
記事ランキング
|
カナダのGuy Maddin(ガイ・マディン)の新作 "My Winnipeg" (Canada, 2008)を劇場鑑賞。
ガイ・マディン(役者が演じる)は、生涯をこのウィニペグで過ごしてきた。この街を出て行こうと決心し、列車に乗り込むが、ウィニペグ、そして母親のマジカルな磁力が強すぎて彼はなかなか離れて行けない。雪が降りしきる極寒の街。寒さに皆がウトウト、夢遊病。眠ってはいけない、眠ったら街から離れられないのだ...。トロトロと眠りに引きずり込まれながら、記憶は過去に遡る。 ウィニペグ市の歴史と、マディン家の歴史と、ガイのごく個人的な記憶と、空想と、妄想がトロトロに溶けて、まさに夢のよう。そして何より、とんでもないユーモアというかオブセッションが素晴らしすぎて、心の中でいくら笑っても足りないぐらい。 現実と空想をまったく自由に編み込んでしまう、大胆さと新鮮さが、イランのマフマルバフ監督を思い出させた。(まったくタイプ違うけど。) 彼はこれまでも、家族、自分、ウィニペグについて作品を作ってきた。彼にとっては、自分の生い立ちと生まれ育った街への強い固執が、クリエイティヴなエネルギー源なのだろう。 そのオブセッションとキッチュなセンスに、映画の喜びを実感。ここまで作っちゃうか、という、ピュアな想像力の楽しさに心打たれました。 > オフィシャル・サイト(クリップ観られます。) > このブログ内の Guy Maddin 関連記事。
by rflux
| 2008-09-29 02:48
| 観る (films & tv)
|
ファン申請 |
||