カテゴリ
以前の記事
検索
記事ランキング
|
![]() Zadie Smith(ゼイディー・スミス)は、2000年、25歳の若さでデビュー作の"White Teeth"を一気にベストセラーに送り込んだ、ホットな作家。Salman RushdieやCharles Dickensにまで比較され、この新作も、数多くの賞や"Book of the year 2005"に選ばれている。 ジャマイカ人と白人イギリス人のハーフの彼女は、そのヒップな美しさも話題になっている。(Wikipediaの写真: もちろん本人は、ルックスのせいで成功したような書かれ方にうんざりらしいが。) 人種と国籍のるつぼの中で、ひたすら本を読み、学問に励んで成長した彼女の作品は、あらゆる人種・年齢・国籍・政治思想・経済層のキャラクターが、実に生き生きと、コミカルに、愛情をもって描かれている。 特に、人物の声が聞こえてくる話し言葉の捉え方が面白い。単語で例を挙げると、アメリカ南部訛りでは、"intellectuals" が、 "innnelekchew-alls"なんてなるし、黒人のティーンエイジャーの "I don't know." は、"Eyeano." となる。これなんか、綴りを見ると「?!」と思ったけど、声にしてみると、そうだなあ、と納得・感心。声のトーンや、顔の表情まで浮かんでくる。こういった複雑な文化背景を反映した生きた英語のおもしろさは、訳では伝わりにくいかも知れない。(※) 実は彼女のデビュー作の "White Teeth" は、とっつきにくくて途中で止めたのだが、これを機に再トライしようかな。 Zadie Smith ラジオインタビュー1:NPR | Fresh Air ラジオインタビュー2:BBC | World Book Club (a real audio file) ※後記|デビュー作"White Teeth"も、2作目"The Autograph Man"(「直筆商の哀しみ」)も和訳が出てるんですね。音楽評論家・北中正和氏のブログ記述で知りました。 ■
[PR]
by rflux
| 2006-10-08 22:12
| 読む
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||