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先日、サンフランシスコ市内で、インドの打楽器、タブラ奏者の大御所、Zakir Hussainをライブで観る事ができた。その昔、彼の ライブCDを随分聞き込んだ時期があったけれど、本当の生は初めてだと思う。若手の奏者とトリオ構成。それぞれが、最上の演奏で、90分ノンストップ、極上のひとときでした。
Zakir Hussain (Tabla) Kumaresh Rajagopalan (Carnatic Violin) Jayanthi Kumaresh (Veena) タブラの、柔らかで、びっくるするような表現の豊かさ。めっちゃシリアスに叩いてると思ったら、ほんの一瞬、Mission Impossibleのテーマ曲のフレーズを入れたり、とアメリカ人を喜ばせるおちゃめな遊びも。 Hussain氏は、ジャズなど、他ジャンルのミュージシャンと活動することもあるようだけど、この幅広い表現力なら、そりゃあ、いろいろ遊びたくなるだろうな、と納得した。 しかし、スイッチ入ると、もう、神懸かりとしか言いようない。いったい何がどうなってあんなスピードの連打が出て来るのかしら。。息もとまるような、緊張感と高揚。 ヴェーナのJ. Kumareshは、妖艶。ほとんどエコーさせるように音を下げながらも、キュイ〜ン、キュイ〜ン、と畳み掛けるように響かせたり、強く切り込んだ瞬間、クイっとゆるく音を曲げたり、穏やかな容姿からは想像つかないような、色気の強い誘いを仕掛けてくる。 バイオリンのK. Rajagopalanは、エネルギッシュ。彼は、他の2人がソロをしている時には、体を大きくゆすり、合いの手やかけ声を入れて、とても楽しそうに聴き入っているのが印象的だった。 3名がそれぞれぶっとびのソロを披露しつつ、絶妙なタイミングで、ピシっと一緒に揃って、柔らかく広がり、そして、力強く盛り上げ、更に盛り上げ、エクスタシーへと導く。 大地の匂い、無限の時間軸、そして、宇宙的広がりを同時に感じさせる、なんて深く美しい世界なんだろう。 サンプル演奏映像:(いや、すごい。。) # # #
by rflux
| 2014-10-15 13:20
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