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"Rust and Bone" (Jacques Audiard / France & Belgium / 2012 )
前作、"A Prophet"が大変な話題となった、フランスの監督の新作は、事故で両足を失った女性と、経済的にも精神的にも問題を抱えた無骨な子持ち男性との、恋愛物語。 見終わった第一感想は、「やけに遠回りの恋愛話やな〜」。(関西弁の気分)もちろん、そこが味なわけで。 美しくタカピーな女性が、足を失い、一気に人生のどん底へ。たまたま知り合った男は、そんな彼女にまったく臆さず付き合ってくれるが、朴訥で開け広げでいて、あるところから心が見えなくなる、届かない。この彼の人物像がとてもリアルだった。 前作とも共通して、「底辺からの"ちゃくちゃく"向上」が、うれしい。二人のケミストリーが生んだ思いもよらない世界で、彼女はゆっくりと前を向いて歩みだす。 そして、なんといっても、彼女の転機となるあるシーンと、彼の転機となるあるシーンが、とてつもなくパワフルだった。 ボクサーという役柄もあるけれど、主演男優の何かムキムキと肉体が前にでる感じが印象的だった。鑑賞後に、監督がこの作品について語っている”Sight & Sound"誌のインタビューを読むと、こんなことを語っていた:「(ダルデンヌ兄弟の作品にレギュラーで出る)Olivier Gourmetもそうだけど、ベルギーの俳優には、何か体で演技する力がある、フランス人はそれはない。」 追記: 邦題は、「君と歩く世界」で、4月頭に公開したそう。 # # #
by rflux
| 2013-04-22 00:32
| 観る (films & tv)
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