カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
記事ランキング
|
震災後初めて、一週間の海外脱出、スウェーデンへ。
行きのSAS (Scandinavian Air) はドタキャン。成田空港の職員は馴れたもので、実にテキパキと振替を行っていた。案内してくれた人に、「大変ですねえ」と声をかけると、「放射能イヤがっちゃうんですよ〜」と、「うちの子ニンジン嫌いなのよ〜」ぐらいの気軽さで流していた。結局、Lufthansaのソウル〜フランフルト経由で、コペンハーゲンに入った頃にはぐったり。 常に、Clean & Green なイメージのスウェーデンだが、今回はもう絶対手の届かないような楽園に思えた。ここにいる人たちとは全然違うところに自分は属しているのだという、見えない膜に張られた、不思議な気分。 いつものクセで、いろんな人に「日本においでよ」と声をかけてから、ああ、そうだ、もう「日本」は呼ぶべき場所じゃなかった、と気付き、相手の困った顔を見る前に、「300年後にね、安全になったら!」などとジョークを言ってごまかして、それが、すごく悲しくて。 暖かい言葉やハグにウワ〜〜〜ンと泣きそうになってばかりだし。4月11日、朝7:46には、宮城からの中継をしたBBCと一緒に黙祷。 そんなうちに、「レベル7」のニュース。当然のごとく、帰りのSASフライトもキャンセルの通知。バタバタと振替のアレンジ。またしても、Lufthansaで同じ経由だという。おまけに今度はフランクフルトでの待ち時間が5時間もある。 まあ、飛んでくれるだけありがたい。フランクフルトから小一時間の街に暮らすおばに声をかけ、空港まで会いに来てもらった。空港に隣接したシェラトンホテルの静かなカフェでおしゃべり。不安が随分落ち着いた。 別れ際、おばが「これを...」と声を低くして紙袋を出して手渡した。ズシっと重い。彼女の近所の、とびきり美味しいお店の焼きたてパンだった! ヒマワリの実がずっしり詰まった香ばしい香り。彼女の所に何度も訊ねた私にとっても、大好きなドイツの香りと味だ。 フライト変更もいいことがあるな。 フランクフルトから成田は、当初、ソウルを経由すると言っていたが、私の乗ったフライトから、直行になるとのこと。ただ、"すこし迂回"するので、時間がかかるかもしれないという。 到着1時間半前あたりから、ルートを見ていると、新潟に入るあたりから、ぐうと日本海岸にそって南下してから太平洋側まで行き、名古屋あたりまで来てから北上して千葉へ入った。そこまで放射線気にすんの?とあきれたが、東北エリアは援助などの緊急フライトを優先する、といった考慮なのかもな、と思い直した。本当、飛んでくれただけ、Lufthansaに感謝、感謝。 # スウェーデンの書店の入り口にディスプレイされていた: # # #
by rflux
| 2011-04-17 18:56
| 旅をする
|
ファン申請 |
||