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先日観た映画、"Casino Royale"のカジノ対決シーン、ゲームの参加者に、見慣れた癖のある顔があった。Jeffrey Wright。
彼の顔が焼き付いたのは、"The Manchurian Candidate" (「クライシス・オブ・アメリカ」)。「羊たちの沈黙」のJonathan Demmeによる、'62年の同タイトル名作品のリメイクだ。'04年の大統領選挙に合わせてリリースされた、ブッシュ政権への辛辣な批判を込めた作品群の1つ。 オリジナルでは、共産主義を「敵」に設定しているところを、グローバル・コーポレーション(製薬会社)にアップデート、湾岸戦争の影響、メディアによる政治のエンターテイメント化への批判なども加え、視点の次元を膨らませた、冴えに冴えまくる俊作。 Wright氏は、主役デンゼル・ワシントンの元兵士仲間、戦争のトラウマを背負った不安定な男を演じていた。うまいとは思わなかったけど、印象的だった。 次に彼を観たのは、Jim Jarmuschの"Broken Flowers"。主人公の隣人で、エチオピア音楽好き、という役。エイズが猛威をふるう80年代のNYCを舞台にした、見応えのあるTV映画、"Anglels In America"では、主人公の友人の"クイーン"役を楽しそうに演じていた。 彼の履歴を見ていたら、"Basquiat"で主役バスキア役だったと知った。映画界というシステムの中で、質の高い作品に出続けることは、相当大変なんじゃないかと想像するのだが、この人、なかなか面白いポートフォリオ持ってるな。 Jeffrey Wright (IMDb)
by rflux
| 2007-01-12 20:48
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