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今回のフランス旅行のハイライトの1つ、アルジェリアが誇るスーパーポップスター、Cheb Mami のコンサートはドタキャン。直前に元愛人への暴行容疑で逮捕というから、今までクリーンなイメージだったMamiからは想像もつかないニュース。
ちなみに、もう1つの目的だった、モロッコのポップス ”Chaabi”のスター、Senhajiのコンサートもキャンセルとなったし、行きたかったお店も無くなっているし、今回は肩すかしの多い訪問となった。 マルセイユに入って、アラブ人街でポスターを見かける。アルジェリアのポップス、”ライ”の人気歌手、Cheba Djenatのライブがあるらしい。彼女の大きな写真と名前の上に、小さく、”avec Cheb Aissa”と文字がある。Aissaは、Mamiの次ぐらいに好きなライのアーティスト。メジャー系のレコード会社からアルバムを出している人気スターなのに、こんな小さい扱いを受けているので、どうもおかしい。 Mamiのキャンセルに立ち直れないまま、翌日の深夜、半信半疑で会場に向かう。港エリアの小さなバーである。心配で、しつこく何度も”Aissa??”と入り口にいたオーナーらしきおじさんに尋ねると、大丈夫と頷く。そして、不思議そうに、「Aissa, Aissaって、どのAissaのことか分かってんの?」といったような質問をしてきた。 知ってる曲を口ずさんで、このAissaでしょう?と言うと、あきれたように微笑んで入れてくれた。 80人も入ればいっぱいになる店に、シンセサイザー1台が置かれた1畳ぐらいの小さなステージ。暗い店内でぼんやりショーが始まるのを待つ。 すると、オーナーのおじさんが、小柄な人を連れて我々の席にやってきた。Cheb Aissaだとすぐにわかり、ミーハー丸出しで、すっかり舞い上がってしまった。こういうとき一番フランス語ができないことが悔やまれる。何とかファンであり、日本から来た事だけ伝え、握手をし、大満足の笑顔で一緒に写真をパチリ。キャンセル続いたけど、これで、マルセイユに来た甲斐があったな。 肝心のライブも、これ以上は望めないぐらいローカルで熱いステージだった。メジャーCDに入っている小粋なポップスは一曲もやらず、コテコテに泥臭くてパワフルなライをたっぷり楽しめた。 延々と続きそうだったので、トリのCheba Djenatを待たずに夜中2時前には出たが、濃い味で大満足の夜でした。
by rflux
| 2006-10-31 01:48
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