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Moonlight ( Barry Jenkins / USA / 2016 ) 実に味わい深い作品だった。全ての役者の細やかな表情と、会話と、フロリダのねっとりとした空気を、じっくりと堪能できる。このような本当に良い、地味な作品が、オスカー作品大賞ゲットは珍しい。 とにかく役者がどれも素晴らしくて、彼らの顔を見ているだけでも、満たされる。これこそ監督の力量なんだろな。一人の男の子の成長を3人↑で演じるのだけど、どれも良い。役者の力量としては、やはり、一番年上の右側の人が素晴らしかった。タフさに隠された繊細さ。 他、母親、友人、友人の恋人、全て演技が素晴らしい。そして、幼い主人公を暖かく見守る、"面倒見のいいドラッグディーラー"役の、Mahershala Ali↓という方が、衝撃的な存在感。シーン数はそれほど多くないのだけど、彼が出てくると目が釘付けで、ドキドキしてしまう、特に笑顔に、優しさ、慈悲、人間臭さがググっと詰まっていて、めちゃパワフル。一体どんな人生送ると、あんな濃い笑顔ができるんだろ。 事前に、監督と原作者のインタビューをラジオで何本か聴いていたので、事情をフォローしやすいところもあったし、逆に想像と全然違っていて新鮮でもあった。何より、私は、ラストが好きでした。 # # 音周りでいくつか: 1)ある超有名なブラジルの歌手の、超有名な一曲が、少し流れる。映像も美しいのだけど、やはり、この曲は、とある映画で、あまりに印象的に使われており、テーマ曲のようなものだから、使っちゃダメ〜、と思ってしまった。 2)「アトランタのストリート麻薬ディラー」の携帯着信音が、懐かしい。Xperiaである。広告費を貰っているってことか。アトランタのディーラがコレ持ってるなんて、絶対考えられない。Samsung使ってそうだな、Androidの方が、色々融通が利きそう、法と追っかけっこしてる人たちには...どうでもいいですね。 # # #
by rflux
| 2017-03-19 21:00
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