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シャールク・カーンが、本人と、自身のストーカーを演じる、奇妙な作品。よくやるなあ。 この写真で見るように、ストーカー役(右)は、30歳ぐらい若作りしてるのはもとより、顔の輪郭を少し尖らせ、大きい鼻を小さくしたり、と、CGも駆使して、大変な手の込みよう。(メイキングのビデオで説明が。) シャールクの演じる「本人」は、一応、Aryan Khannaという名前なのだけど、これは紛れもなく、Bollywood界で30年間君臨している、メガ・スター、Shahrukh Khan本人のこと。過去のヒット作からの有名なセリフから、キメのポーズまで、"SRKブランド"を徹底的に取り込んでいる。 イヤなことがあってゲッソリしてても、鏡に向かってキラッっと凛々しいシャールク・スマイルを作って、舞台に上がる、一人の男が、"メガスターShahrukh Khan"に切り替わる瞬間も見せていて、かなり勇気のいる舞台裏明かしのように思えるけど、このAryan Khannaが、どこまでShahrukhなのかも、実はわからない。 意図的なのか分からないけれど、もはや自分のコントロールがきかないほど膨れ上がった自分のパブリック・イメージを、必死に追いかけている男の姿が垣間見えて、なんとも不思議な切なさが作品の根底に流れている。 そして、このストーカー君は、ちょっとワザとらしいぐらい、明確に「シャールクとは違う人」で演技されていて、確かに、別人物だと思うけれど、話が進むに連れ、「ええと、シャールク頑張れ!ああ、でもこっちもシャールクじゃないの」と、誰を応援したらいいのかすっかり混乱してしまった。 これだけの圧倒的スター力を持った人は、ハリウッドだっていないから、今のシャールクにしか出来ない2役だなあ、という意味でも、かなり特別な作品でしょう。 # # #
by rflux
| 2016-07-18 11:19
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