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「百円の恋」
( "100 Yen Love" / 武正晴 / 2014 / 日本 ) 恥ずかしながら、出演者も監督も何も知らないで、この→写真のインパクトに"ジャケ借り"してみたら。...心臓止まるほど素晴らしかった。何これ。なんなのこの主演の女性、俳優?? ...観た後調べました、安藤サクラとは、奥田瑛二の娘であり、柄本明の息子と結婚している、今日本一の役者の一人なんですね。 異色のスポ根、ガールズパワー、恋愛物語。 貧困、絶望、暴力、と、時に目を背けたくなる「リアル」さ、...と同時に、私は"この日本"全然知らないじゃん、という認識。だからどこまで「リアル」なのか分かんないけど、ひたすら、圧倒的に引き込まれた。 始まりの設定、「32歳実家ひきこもり女」が、ぶよぶよに緩みきった体、バランスの歪んだ姿勢、鈍い動き、覇気に欠けた表情、など、全身から滲み出ていて、まさかこれ"女優"?? 相当アングラな、半分ニートのような役者を見つけてきたのだろう、と思い込んでしまった。 そして、その空虚な彼女に、ゆっくりと生命の火が入り、燃え上がる様子が、みっちりと映し出される。体つき、姿勢、動作、目線、表情、全てが、カメラの前でジリジリと変化していく。すえた体臭まで匂う、狂気さえ感じる生臭さ。 ノックアウト。パワフルな作品でした。 # インタビューで、安藤サクラが、予算もない映画だったので、十日間ほどで、まともなトレーニングもなく、緩んだ体からボクサーの体にするハメになった、と言っていて、まじ、尋常じゃない、この人! # 8月半ば、サンフランの日本映画祭で上映ですって!!やった、また観る〜〜。 # # #
by rflux
| 2015-07-21 06:12
| 観る (films & tv)
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