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Karl Ove Knausgaard
"Dancing in the Dark: My Struggle - Book 4" 読了。 「16歳〜18歳、俺のセックス、または、その欠落について」 って勝手に副題。 十代の後半、ノルウェー南部で母親との二人暮らしから、18歳で、一人ノルウェー北部、フィヨルドに囲まれた小さな村で、中学〜高校生の教師をする一年を描く。 で、とにかく、彼の頭の中はセックスでいっぱいなのである。女生徒からお隣さんまで、次から次へと女性が吸い寄せられてくるものの、「成功」させることへの過剰な期待と不安に煽られる。そんな混沌の中で、大量の酒に酔い潰れ、音楽に没頭し、熱心に執筆を続ける。 突然、酒浸りになり始めた父親の様子や、気まずい祖父母とのやりとり、母親との正直なおしゃべり、北ノルウェーの静寂、18歳にして教師をする戸惑いと、生徒達との交流、など、興味深い進展が見え隠れする。 ただ、彼の頭は、「セックスしたい!、作家として有名になって周りを見下してやる!、俺の音楽のテイストが最高!」など完全オレオレ状態で、周りの変化や、自分が与える影響などは、まったく眼中になし。とてもリアルなティーンエイジャーの話ではある。 これまでの中で、一番刺さるものが少なかったけど、集中して、かなりのスピードで読んでしまった。 英訳は一年に一冊のリリースだそうで、次のは11ヶ月待たないといけない。 当ブログ関連記事: →第一巻について →第二巻について →第三巻について 彼、つい4日前、トークイベントでサンフランシスコに来ていたと今知った。うう。 アメリカでもかなり話題らしい。 表紙も当時の彼の写真らしい。今も昔も、モテモテ人生なのでは。。 # #
by rflux
| 2015-05-09 15:20
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