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映画友達が、映画とテレビのストリーミングサービス、 Hulu Plusの1ヶ月トライアルを送ってくれたので、お試し中。
メディア天国のアメリカでは、Netflixや、 Amazon-Primeなど、他にも月々10ドルほどで観放題のストリーミングサービスがわんさかあるが、この Hulu、大きな違いは、 900本以上のCriterion のカタログがごっそり揃っているところ。 このアメリカの映画配給会社のコレクション、世界映画史上最高の傑作、怪作、奇作、全部揃えているような。彼らの配給作品がすべて観放題なんて! というわけで、お気に入りの名作を見直したり、まだ観てなかった大作を辿ったりしている。 ◆◇◆◇◆◇ The Battle of Algiers (Gillo Pontecorvo / Italy & Algeria / 1966 ) '62年、フランスからの独立につながる、 '50年代後半のアルジェリアにおける独立運動を描いている。 半世紀以上前のことだけれど、ここに捉えられた状況、人々の怒り、悲しみ、思いは、今の世界各国の状況ともシンクしているようで、生々しく、パワフルだった。 コントラストの強い美しい白黒の映像、生活が刻まれた人々の顔、手持ちカメラのドキュメンタリー作品のような息づかい。 音楽も、音声も、実験的で、新鮮。特に、作品全体に響く、カルカバ(北アフリカの鉄製カスタネット)のヒタヒタと廻るリズムが緊張感を盛り上げる。(→ こんな感じ@YouTube。) 作品の背景をまったく知らないまま観たので、質問が湧き出る: アルジェリアがフランスから独立したのは、1962年。この映画がリリースされたのが、66年。たった4年後にリリースされたということは、独立直後にでも撮影されたってこと? 作風は、ヨーロッパの当時の最先端のモダンで前衛的なスタイルなのに、内容は、リアルかつシビアにフランス政府を批判している。明らかに、抑圧されたアルジェリアの人々の立場から描かれていて、テロを繰り返し、戦う人々に、気持ちがグっと持っていかれる。一体、どんな背景で作られたのだろう?当時フランスでどう思われたのだろう? Wikiのページには、これらの回答を含め、いろいろ背景があって、勉強になった。独立直後のアルジェ現地で撮影。フランスでは上映禁止、71年まで上映されなかったという。YouTubeには、スパイク・リーやソダーバーグなどがこの作品の影響力について語るクリップもあって、本当に影響力の強い作品なんだな。 # # #
by rflux
| 2014-12-08 02:36
| 観る (films & tv)
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