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(前編からの続き)
後半3日間は、東京に戻り、"Sukiyaki Tokyo"に参加。富山でみたアーティスト3組を、それぞれたっぷり堪能。 // DAY 4. 帰りは驚くほど全てがスムーズで、予定通り夕方東京に戻り、夜は渋谷クアトロにてBombinoのライブ。 乾いたビートに、Bombinoのギターが絡まり、グルグルと回転し続ける。荒削りで単調なんだけど、まさにそれが気持ちいい。 会場にはここ数日の見慣れたメンツ。「あ、お疲れさまです、じゃ、また明日。」なんて、毎日"なんちゃって合宿"みたいで、なんか嬉しくなってしまう。(富山から付き添いのスキヤキフェスのスタッフ陣は相当タフなスケジュールらしかったですが。) 富山ののどかな田園風景から、いきなり渋谷の街にやってきた砂漠の民たち、いったいどんな思いで過ごしたのかな。 // DAY 5. いよいよ、Kaushiki。富山でのツイッター作戦も功をなしたのか、小さな会場は満員。 1時間ほどの長い曲(カヤル)と、3曲ほど各10分程度の曲を演じた。 とにかく、素晴らしかった。カヤルの前半は、スローなテンポで、さら〜っと流れるかと思うと、ウニャリと絶妙に曲がったり、なんともまろやかで、清らかさと艶やかさを併せ持った世界。心は完全に奪われ、柔らかに舞う彼女の手に、いいように転がされ、恍惚の境地に浸る。 声の高さに会わせて、両手が柔らかく糸を紡ぐように舞い、小宇宙を造り出すようだ。うっとり眺めながら、フと、音の宇宙を紡ぎ出す彼女の脳内には、何かビジョン(光景)が広がっているのではないだろうか、と思った。 後半からは、だんだん、テンポがあがる。そのうち、これでもか!というぐらいの勢いで、声は震え、高く舞い、怖いぐらいにテンションが上がる。時に、トランスに入ったように、虚空を見つめる。 が、一節の即興を終えると、実ににこやかに、ハルモニウムとタブラの奏者と目を合わせ、うなずき合い、常に目や手でコミュニケーションをとっている。その笑顔を見ていると、「インド古典」なんていうと、身構えてしまうんだけど、難しいこと考えずに「楽しい」でいいんだなあと思った。 もう、完全に観客の心を鷲づかみ、彼女の意のままに、エクスタシーの世界に連れて行っていただいた。 カウシキ、が一般的なカタカナ表記で、ベンガル語発音では、コウシキ、となるらしい。 だから、仔牛妃、だな。なんて、失礼。お会いした印象は、上品、知的、チャーミング、でした。(Photo provided by D. ) // DAY 6. ラストはやはり、Amazighで。 「このライブを、福島の人々に捧げます。そして、どの国であっても、絶対に原子力に反対の意を込めます。」の言葉で、もう涙腺ゆるんじゃった、幕開け。 会場に、マルセイユあたりからこのために連れて来たんじゃないかというような、アルジェリアン若者が群れをなして、一番前で大盛り上がり。ワイノワイノと叫び続け、お行儀のよい東京の観衆がちょっと引きそうになっていると、Amazighも馴れたもので、アルジェリアン・アラビックで気軽にジョークをとばしたり、なだめたりしながら、そのエネルギーをうまく取り入れ、会場全体にいい"気"を送り返す。そして、ステージと客が一緒に熱く盛り上がった、素晴らしいステージとなった。 2時間半、じっくり楽しみました。疲労がどっと来て、後ろで観てたのだけど、アンコールの、"Koma"では、爆発して大騒ぎで踊りました。彼の力強いダミ声と、グイグイくる楽しいビートが最高の一曲!ソロとして、今後の活躍も楽しみです。また来て欲しい。 アルジェリア人たちが「アマジーグを大統領に!!」と叫んでいるように聞こえたけど、「アマジーグ、僕らの大統領!」だったのかな、いずれにせよ、希望の星、なんだな。 ライブ後、富山も共にした友人の第一声、「アマジーグ、今日は脱がなかったね..。」 ★ というわけで、夢のような6日間でした。そして、思ったのは、「音楽っていいな」...いや、もう、シンプルに、そう思いました。 # # #
by rflux
| 2011-08-28 12:39
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